禁煙と歯科治療の関係♪
2016年10月31日
歯科医院で『禁煙できるといいんですが…』と言われたことはありませんか?
今回は禁煙をすすめるのはなぜか?をお話しします(^^)
タバコは癌のリスクだという事は多くの方が知っていると思います。
では、歯にはどんなリスクがあるのでしょう。それは以下の通りです。
×歯周病が悪化、再発しやすい×
タバコの煙に含まれる有害物質は、細菌から体を守る免疫細胞や、炎症などで傷ついた組織を修復する細胞の働きの邪魔をします!そのため歯周病菌がする悪さを止める力が弱く、歯周病になりやすいので、病気の進行が早く重症化しやすくなります。治療後の治りも遅く、再発のリスクも高くなるのです。また最近では、タバコの有害物質が歯周病菌を刺激してパワーアップさせてしまうことも明らかになっています!
×虫歯になりやすい×
むし歯菌も歯周病菌と同じでパワーアップしてしまいます!ネバネバ度の高いプラークを作り、歯に張り付いて糖を旺盛に食べ、酸をジャンジャン出します。タバコの有害物質で濃度が高なった酸が歯を溶かし虫歯ができやすくなってしまうのです。
×インプラントが成功しにくい×
細菌から体を守る免疫細胞や、炎症などで傷ついた組織を修復する細胞の邪魔をする為、外科治療後の回復の妨げにもなります。手術後の傷がふさがるのが遅く、ばい菌に感染するリスクが増えてしまうのです。また、インプラント治療の場合、埋入したインプラントとあごの骨がガッチリと結合してはじめて治療が成功なのですが、タバコの影響で骨の反応が悪くなると結合がうまくいかず治療がやり直しになってしまうことがあります。
以上のように、タバコは歯周病やむし歯を進行させてお口の健康をおおいに損なうばかりか、時間とお金を使い何度も通って受けている治療の効果をそいでしまうのです(ノ_;)
しかし・・・!
治療中にタバコをやめると、とたんに菌はパワーダウンすることも確認されています!!
歯石の除去やクリーニングを受けるなどの専門家による清掃といっしょに禁煙をすると、菌はとたんに穏やかになります。菌が減れば、歯周病やむし歯の治療後の再発も減り、予防もとてもしやすくなるのです♪
治療や予防をしている『いま』が、禁煙に踏み切るチャンスですよ☆